タイで6年間ほど駐在員をしていました。在住時はタイ国内のあちこちや近隣諸国を飛び回り、数え切れないほどのホテルに泊まってきました。
タイのホテルでチェックインをする際、日本とはちょっと違う点や注意点がいくつかあります。
せっかくのタイ旅行で初日からフロントで戸惑うことの無いように、現地でスムーズにチェックインするための全手順と失敗しないための重要ポイントを徹底解説したいと思います!
まず最初、ホテルのフロント(レセプション)へアクセス
基本の挨拶
チェックインしたい旨を端的に伝えます。長く説明する必要は無く最初の一言はこれで十分です。
- 男性の場合「サワディーカッ(プ) チェックイン プリーズ」
- 女性の場合「サワディーカー チェックイン プリーズ」
こちらの荷物や顔を見れば、フロントスタッフはチェックインに来たことがすぐにわかるので、大丈夫です。
💡日本人からの最初の挨拶としては、どちらを使ってもさほどおかしくないので大丈夫です。ただ、タイの街中で普段使いする場合、男性は男性の丁寧語「カッ(プ)」、女性は女性の丁寧語「カー」と言うのがスマートです。
フロントの混雑
タイの観光地あるあるですが、フロントの周りに人だかりがあって、列がどこなのか分からないことがあります。
そもそも列を作る習慣が無い人たちが集まっていてカオス状態になっている可能性があります。
こうなったとき、タイのフロントスタッフ達が公正を期すために列を作るように促す・・ということはほぼ無く、スタッフ自身てんやわんやで目の前に来た人の対応をしてしまいます。(割り込みの客であっても)
こういう場合、腹を立てても仕方ないので自分もどんどん前に出るしかないです。
目の合ったスタッフにパスポートを振って見せながら「チェックイン!」とアピールして自分の存在を記憶させます。
また、列がちゃんと作られているケースであっても「右の列は左の列より3倍進みが早い」などということも起きます。これは単純に左のフロントスタッフが遅いだけです。
タイの人は接客業であっても、特段素早く動こうとはしない人が多いです。(特に若年層のスタッフ)
列の進みを観察して、別の列に並び直した方が結果的に早かったりします。
チェックイン時に必要なものとパスポート提示のルール
フロントスタッフが確保できたらチェックインの開始です。
フロントスタッフからパスポートを見せてと言われるので渡します。タイの入国管理法により、ホテル側は宿泊客の情報を入国管理当局に登録(TM30レポート)する義務があるため、この提示は必須です。
💡万が一のときの裏技・リカバリー方法
- 在住者の場合: パスポートの代わりに、ワークパーミット(労働許可証)やタイの運転免許証でもなんとかなります。
- すべて忘れた場合: スマホに保存してあるパスポートの写真でも許してもらえることが多いです。その際は、「顔写真のページ」だけでなく、「最新の入国スタンプのページ」も合わせて見せると手続きが非常にスムーズになります。
トラブルを防ぐ!ホテルの宿泊プラン(予約内容)の確認方法
以下が確認されます。
- 滞在日数:本日から何泊するのか(チェックアウト日を言われることもあります)
- 部屋タイプ:ベッドの数(キング1台、ツインなど)
- 朝食の有無
⚠️注意:ホテルが間違えることもたまにあります
宿泊予約をしたサイトの予約確認書などをすぐに見せられるように準備しておいた方が良いです。予約確認書は印刷する必要は無く、受信したメールをスマホで見せる、もしくは予約サイトで見せます。(指さしや単語のみでOK)
内容確認後、サインを求められることもありますが、その際はパスポートと同じサインが無難に良いです。以前、パスポートと違うサインをして書き直しを求められたことがあります。
朝食の場所と提供時間の説明
朝食の場所と開始~終了時間の説明がされます。食券(クーポン)を渡される場合もあります。(渡されない場合は、レストランで部屋番号を言います)
💡長い説明への最強の対処法
大きなホテルですとレストランが2か所あって自由に選べたりするため、スタッフからの説明が長くなって全部聞き取れないかもしれません・・・
こういう場合、相手の話を何とか聞き取ろうと頑張れば頑張るほどなんだか分からなくなってしまうので、いったんこちらからの質問に切り替え、会話の主導権を握ります。
”where is restaurant ?”とか言えば、相手のスタッフも「あ、伝わらなかった様子ですね」と思ってもう一度説明をしてくれます。
完璧に聞き取ろうとせず、こんな感じでラフにこちらからの質問ベースで会話すれば、何とか分かってくるので大丈夫です!
現地払いでの注意点:クレジットカード決済は「タイバーツ」で!
宿泊予約の際、「現地払い」を指定している場合、フロントで支払いを行います。支払い手段はクレジットカードを使うのがスマートで確実です。
⚠️注意:支払い通貨の選択
支払い通貨を聞かれた場合、タイバーツ(THB)を選ぶ方がお得です。
クレジットカード会社が設定した公正な為替レートが適用され、海外利用手数料(2%前後)はかかりますが、トータルの支払額は安くなります。
ここで円(JPY)を選ぶとその店舗もしくは決済事業者が独自に決めた為替レートが適用されるためかなり割高になることが多く、大損をします。
タイのホテル特有のルール「デポジット(保証金)」の仕組みと注意点
事前決済・現地払いに関わらず、フロントで「デポジット(Deposit)」を求められることがよくあります。
デポジットは「保証金」や「預り金」のことで、ホテルのミニバー利用料やルームサービス利用料など、宿泊代以外で費用が発生した場合の支払いを保証するためのお金です。
agodaなどで事前決済を済ませていると「追加で何を払うの?」と戸惑ってしまいます。しかし、滞在中の保証としてデポジット用にカード提示を必須とするホテルは非常に多いです。
デポジットは日本には無いルールなので戸惑う人も多いと思います。自分も初めての時は戸惑いました😖
デポジットの手続きは現金もしくはクレジットカードで行います。
- クレジットカードの場合:
基本的には「保証金分(数千円〜数万円程度)の金額を決済事業者(銀行など)にオーソリして利用枠を確保する」ことになります。砕いた感じで言いますとクレジットカードで1万円支払う予約をいれておくって意味になります。
※何も追加利用がなければ、チェックアウト後にこの予約は自動キャンセルされ、請求は発生しません。 - 現金の場合:
高額紙幣一枚分ということが多いです。(1000バーツ)
※現金の場合、「デポジット預かり証」を引き換えに渡されることが多いですが、渡されない場合は後から揉めないように渡したことを写真に撮っておくようにします。
Wi-Fiパスワードのゲット
カードキーケースや部屋にWi-Fiパスワードが書いてありますが、たまにパスワードが書かれた紙を渡されることがあります。
小さな紙だったりするので「なにこれ?」と戸惑ってしまいますが、よく見ると”Wi-Fi”と書いてあるので分かります。
これにてチェックインは完了!です✌️
部屋への移動と知っておきたいタイのホテルでのチップマナー
ベルボーイやマネージャが荷物を持って部屋まで案内してくれることがあります。
その際はチップを渡します。20バーツ紙幣で1、2枚程度渡せば良いです。
タイにはもともとチップ文化はありませんでしたが、観光客の増加とともに、観光地やホテルなどではチップの習慣が広がっていきました。
⚠️ タイのチップマナー:硬貨はNG!
タイでは、チップに硬貨(コイン)を渡すのはマナー違反と捉えられます。硬貨で渡すと相手に失礼な印象を与えてしまうため、チップは紙幣(20バーツ札など)で渡すのが良いです。
なお、自分はよっぽど荷物が多く無い限り、ベルボーイの帯同は丁重にお断りします。(自分で運べるので)
最後に、タイでのコミュニケーションについて
相手の言葉が聞き取れなかったら”ソーリー”と言えば聞き直せますが、最初と同じ速度&同じ声量で再度言われることも多く、やはり聞き取れないときも多々あります。(空気を読むのが上手な日本人としては、もっと大きな声で言い直してよー・・・と思うかもしれない一幕ですね)
そんな時は、もう一度困った顔で”アイムソーリー”すれば、今度こそは分かりやすい伝え方をしてくれたりして、周りの人が教えるのに加わったりしてなんとなく分かることが多いです。
こういうとき、タイの人は結構素直に表情に出します。
自分が言ったことが伝わらないと分かったとき、「ん?」と嫌な顔をすることも多いですが、これは相手への悪意のある”嫌な顔”では無く、伝わらなかった=自分の仕事が終わらなかったことに対するリアクションなんだなーと経験的に自分は思います。
何とかその場が解決すれば、素直に満面の笑顔で「コップンカー」となるので大丈夫です。自分もついつい笑っちゃいます😆
日本人は相手の表情を読むことがとても上手く、それは気づかいの一つでもあるので悪くは無いと思いますが、タイではいちいち気にしなくて良いと知らされます。
慣れない現地人との交流でも、笑顔で別れると気分的にとっても良いものです。
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