Day1編ではブリーラム市街地のおすすめスポットを解説しましたが、Day2編はついにブリーラム旅のハイライトです。
アンコールワットを建造したクメール王朝が残した、見ごたえたっぷりの古代遺跡をのんびりドライブしながら巡る旅です。
具体的な服装や持ち物はDay1の記事でも解説していますが、古代遺跡や歴史公園を安全に、且つ失礼なく楽しむため次の2点だけは必ず出発前に確認してください🫡

【Day2】ブリーラム クメール遺跡散策スタート!
居心地のよかったアグネスホテルを出発し、遺跡群のある南を目指します。おおよそ65Kmの移動となるのですが道路はガラガラなので約1時間で到着できます。
レンタカーはあまりパワフルでは無いものの、燃費が良いので助かります。
タイで有名なアユタヤやスコータイの遺跡(古代の中心地)は現在の中心地とほど近い位置にあります。しかし、ここブリーラムでは古代の中心地と現在の中心地が遠くかけ離れており、不思議な感じがしますが、これには2つの理由があります。
- クメール王朝の本拠地であるアンコールトムとピマーイを直線で結ぶ「王の道」上にある必要があった。
- クメール人は高い山をヒンドゥー教の聖地と見立てて、山の上に神殿を築いた。
現代の人々が暮らすには平野部の方が暮らしやすく、鉄道の敷設にも適していたため、結果的に遺跡から離れた場所に現代の中心地が置かれることになりました。
ワットプーマーンファー カンボジアとの間で物議を醸す新造寺院
最初の目的地は市街地から南西に50Kmほど離れた寺院「ワットプーマンファー」です。(見学料無料)
クメール文明の遺跡では無いので寄るかどうか迷ったのですが、大規模な寺院の建設現場を見てみたかったこととタイの中で話題になっていたので寄ることにしました。
この寺院は2025年のUNESCO会議でカンボジアから「恥知らずにアンコールワットの模倣をし、カンボジアの世界遺産の普遍的価値を貶めている」と厳しく糾弾されるなど、何かともめごとの種になっている新造寺院です。

建築の詳しい計画は分かりませんが、まだまだ作成途中なので入り口付近は広大な土地が未舗装であり、どこを走ったら良いのか分かりませんでした。

地元の熱心な仏教徒たちが力を合わせ2017年から寺院の建設を始め、2021年5月31日には仏教寺院として正式に政府から認可されています。現時点ではまだ未完成であるものの、僧侶たちが修行を行っている寺院です。


僧侶の袈裟は寺院によって少しずつ違うことが多く、この僧侶たちをみると2種類あるように見えます。茶色に近い色の袈裟はタイ人たちの間で山の寺院と呼ばれ、山の奥深い所にある寺院の出身者だと思われます。

昨年、国境付近での紛争があった経緯に加えUNESCOでの「アンコールワット模倣問題」をきっかけにタイ人からの注目度が急上昇しました。その結果、まだ建設中であるにもかかわらず来場者が増えるという不思議な現象が起きています。
紛争が起きている場所も、元を辿れば同じクメール王朝の土地であったわけですから、これ以上歴史や文化をめぐって揉めることなく、穏やかに収まることを祈るばかりです。
なお、この寺院の完成予定は200年後といわれています・・・
ワットカオプラアンカーン 死火山に佇む仏教・クメール芸術の融合寺院
ここからは歴史のある寺院やガチの遺跡巡りとなります🫡
ワットカオプラアンカーンは死火山の上に佇む仏教芸術とクメール芸術が融合した美しい山の寺院です。ドヴァーラヴァティー王国時代の8~9世紀ごろに先住民であるモン族によって建てられ、様々な文明を経て1977年ごろ今の形に再建されました(入場料無料)

本堂の姿はやはりアンコールワットを意識させるものですが、外側を向いた仏像がずらりと並ぶ回廊はとても珍しいです。大きめの寺院で回廊はよく見ますが、仏像が外側を向いているのは初めて見ました。

仏教寺院なので結界石がしっかりと据えられていますが、なんと結界石にデバター像が掘られており、これは大変珍しいです。
カンボジアのアンコール遺跡群の壁面に彫られているものと同じであり、ここにもアンコールワットに対する強い影響と崇敬の念が表れています。

山の寺院ということもあり、とても静かな寺院でした。
高台からは南イサーンの自然豊かな景色を一望できて気持ちが良いです。往時の人々もこの景色を眺めていたんでしょうね。

パノムルン歴史公園 ブリーラム観光最大のハイライト
ブリーラムで最も素晴らしいといわれるパノムルン歴史公園では、古代クメール王朝の栄華を感じることができます。
パノムルンとはクメール語で「大きな丘」を意味します。アンコールワットにあるバプーオン寺院のスタイルを踏襲した砂岩とラテライトで建築された神殿です。
ここでの神殿は寺院と同じ意味なのですが、最高神シヴァを祀るヒンドゥー教の寺院なので所謂仏教寺院と区別するため「神殿」と呼ばれることが多いです。
入場料はこの神殿を単独で見る場合の料金とムアンタム遺跡も含めて見学できるセット料金があります。ムアンタム遺跡も絶対に見るべきですのでセット券を買いました。
✏️webで調べても古い情報しか出てきませんがセット券が100バーツ値上げされています。
| 外国人 | タイ人 | ||
| 単独券 | セット券 | 単独券 | セット券 |
| 200バーツ | 250バーツ | 20バーツ | 30バーツ |

神殿までは約160メートルもの長い参道を歩きます。参道の脇にはサオナーンリアンと呼ばれる石柱が整然と建てられ、荘厳な雰囲気です。
この石柱は蓮のつぼみを模していて頭でっかちがカワイイです。

神殿に向かう途中の階段には8つの花弁を持つ蓮の花が彫られており、八方位を守護するヒンドゥーの神々への呪術的な模様と言われています。神聖なものなので踏んづけないように柵でガードされてます。
タイ仏教の法輪も8つで構成されていますが、これは八正道という悟りへの道を表しており方角では無いですね。

この「まぐさ石」ですが1960年代のベトナム戦争の混乱期に盗難され、アメリカで売り飛ばされました。その後シカゴ美術館で展示されていることが分かり、タイ政府が粘り強く交渉した結果、1988年にやっと返還されたものです。
ナーガ(蛇神)の上に横たわるヴィシュヌ神が描かれた美しいデザインです。さらにその上には多数の腕を持つシヴァ神が踊る様子も描かれており、実に傑作だと思います。無事返還されて本当に良かったですね。

神殿の敷地は広く、全てのゾーンに入って見学ができます。荘厳な神殿ではありますが、緑も多く心地よい場所です。


神殿の扉は古代クメール人の高度な天文学に基づき、太陽の動きに合わせて一直線になるよう設計されています。

これにより年に4回だけ、日の出または日の入りの間に15あるすべての扉を太陽光が真っすぐに貫く神秘的な現象が起きます。

この特別な現象がみられるのは下記の日時です。
| 日の入り | 日の出 | ||
| 3/5, 6, 7 | 17:00ごろ | 4/3, 4, 5 | 6:00ごろ |
| 10/5, 6, 7 | 18:00ごろ | 9/8, 9, 10 | 6:00ごろ |
ムアンタム遺跡 クラン様式建築と古代の空気感
古代の空気管ムアンタム遺跡はいつ建てられたのか明確な記録は無いのですがが、11世紀ごろに建てられたといわれており、クラン(クリアン)様式とバプーオン様式(パノムルンもこちら)が混ざった建築となっています。遺跡にはヒンドゥー教の神々が描かれているため、ヒンドゥー教の神殿として使用されていたと考えられています。
クラン(クリアン)様式はアンコールトムにあるクリアンに由来する様式で、四角い柱のような建物が特徴ですが装飾は他に比べシンプルなものが多いです。
この遺跡の入場料は120バーツですが、 パノムルン神殿とムアンタム遺跡とのセット料金がお得でおすすめですね。
| 外国人 | タイ人 | ||
| 単独券 | セット券 | 単独券 | セット券 |
| 120バーツ | 250バーツ | 20バーツ | 30バーツ |
これまでの神殿と異なり平地に作られているので遺跡公園のようになっており、敷地内は木々や歩道が整備され、歩いていて清々しいです。

少し歩くと、ムアンタム遺跡の入り口に辿り着きます。

この遺跡も扉が一直線に並べられており、砂岩を積み上げて作られています。

中に入ると両サイドに大きな池があり、階段が設けられていますので沐浴のための池ですね。池の外周をナーガ(蛇神)が囲んでおり、なかなか優雅な感じです。

さらに中心部に進みますと、クラン(クリアン)様式の建造物が4つ建てられていますが、こちらは砂岩積みではなくレンガ造成となっています。ちなみに、アンコールトムのクリアンは砂岩積みです。
元々は真ん中に5つめの建造物としてシヴァ神を祀る主塔が建てられていたのですが、残念ながら現存していません。良く見ますと階段だけが残されています。
4つの塔になっても回廊と建造物はシンメトリーでバランスが良く、クメール文化の宇宙観みたいなものを感じます。

回廊の窓や扉が特徴的で朽ちてもなお大変美しいです。


ごく最近になって修復されたのか、ずいぶんきれいな「まぐさ石」が据えられていました。その中央下段には、お馴染みの門番であるカーラの彫刻が見られます。

雄大で建造物とそのレイアウトが美しく、色々な角度から建造物を見て歩き回るのが楽しかったです。有名な割に観光地化されすぎておらず、静寂の中に広がる古代の空気感がいいです。
遺跡の隣に小学校があるのですが、ちょうどダンスの練習をしていて超かわいかったです😍

これにてクメール遺跡巡りは終わりです。
市街地のホテルに向かいつつ晩御飯にします。
ブリーラムのおすすめグルメ 絶品ムーガタと激安美味のドリアン!
ムアンタム遺跡から市街地に戻ります、約70Kmほどありますが渋滞は全く無いのでゆったりと走っても1時間半程度で着きます。
晩御飯はブリーラムで有名店の「ジェウァン」というムーガタ屋です。
ムーガタは庶民派グルメでタイ人に大人気です。地方に行くとオープンエアーで食べるのですが、バンコクなどではエアコンがしっかり効いた快適な店舗がたくさんあり、若者から家族連れまで大勢が訪れます。
焼肉と鍋が融合したウルトラな料理です。
鍋の周りにスープをいれ、野菜やキノコ、魚などを煮込みます。そして真ん中はジンギスカンのように盛り上がっていて、ここで肉をジュージュー焼きます・・・肉の旨味がスープに溶け込んで悪魔的な美味しさになります。

お店はこのような感じで半屋外です。肉を焼く時に大量の煙が出ますので。

このお店はビュッフェでは無いですが、バンコクにある店舗は殆どがビュッフェスタイルです。
豚肉、鶏肉、空心菜、白菜、ワカメ、エノキ、トウモロコシ、しらたき、卵と定番の具材ですが、このお店は肉の量が多めです。

ムーガタのセットと水&氷で320バーツ(約1550円)でサービス料無し、内税です、素晴らしい。

すっかりお腹いっぱいになったのでホテルに向かいますが、せっかくなのでデザートを探しながら向かいます🫡
ブリーラムのお隣スリン県はドリアンの名産地で、他より旬が少しだけ遅くて6月とか7月くらいが最盛期です。そのため、そこら辺を探せばドリアンの露店があるはずです。
・・・ソッコーで見つけました😆
「ラーン・トゥリアン・バーン・エーン」(ドリアンはタイ語でトゥリアンと発音します)

熟しているドリアンは、なんと驚異の60バーツ(290円)です😍
東京だと2,000円くらいしますよね。

ちなみに熟していないやつは80バーツでした。それでも激安ですよね。
タイ人はドリアンを買う時、「外クリスピー 中クリーミー」が大好きで、熟してしまった「外中クリーミー」はあんまり好みません。
しかし、自分は外中クリーミーが大好きです✌️
質の良いドリアンですと熟したものは凄く良い香りがします。それこそ香水のようないい香りです。ドリアンが好きだからドリアン臭までも愛しているわけでは無く、本当に香水のような、Jean-Claude Ellenaが調香したような素晴らしい香りがします。

とはいえ、所謂ドリアン臭も少しはしますのでレンタカーの窓を全開にして3分で食べきりました。臭い残りゼロです。
本当に最高のドリアンでした、毎日食べたいです。
本日のお宿も築年数の浅いFortuneホテル
Day1でもそうでしたが、Day2もなるべく綺麗で静かなホテルを選びました。Agodaで1012バーツ(5,000円程度)でしたが、その価格で泊まれるとは思えないほど良いホテルでした。やっぱり築年数が若いホテルを選ぶのがポイントだと思います。
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部屋は清潔でエアコンの効きやWi-Fiの速度、水回りなども問題なく、大きな幹線道路と近いのですがトラック音や振動は無く快適で爆睡できました。
朝食も普通に美味しくて満足です。(豪華なわけではない)

このホテルは楽天で取り扱いがあるのですが、このブログを書いた時点では予約可能なプランが出てこず、後から追加されるパターンかもしれません。→楽天トラベル
東南アジアではAdogaがかなり強いので、自分はまずここで宿泊費を確認して基準値にするようにしてます。



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